Xserver Business Standard
このWEBサイトは、Drupalで構築しています。ホスティングはXserverのレンタルサーバーのプランXserver Business Standardを利用しています。元々、WordPressでWEBサイトを構築したくて申し込んだプランになります。
https://www.xserver.ne.jp(Opens in a new tab/window)
Xserverを選んだ理由に
初めて、WordPressを使うので、WordPressのインストールが簡単であることや、ドメイン取得の簡単さ、無料でSSLがついていること、標準でWAFやSPAMフィルタ、自動バックアップ、キャッシュ機能の充実による高速化などがパッケージ化されていて、デフォルトの設定で、セキュリティや運営に関わる設定の煩わしさをあまり考えず、WordPressでWEBサイトを構築する事に集中できる環境が用意されていた事が決め手になっています。他社も似たサービスを提供していますが、サービス内容がわかりやすかった事や、実際の管理画面の使いやすさや簡単さが私に向いていた事で、目的であるWordPressを使いWEBサイトを構築し運用する事がスムースに進んでいます。
レンタルサーバーで占有ではないので所謂Root権限はないのですが、一般的にWEBサイトを運用するのに必要な機能はほぼ網羅されており、セキュリティを考慮しSSHの使用などもわかりやすくそのおかげでまだ日が浅いのですがDrupalによるWEBサイトの構築や、運用も問題なく出来ています。
申し込んだサービスは、少し余裕を持って、
- スタンダード
- プレミアム
- ビジネス
の3つのプランからビジネスを選んでいます。ホスティングプランは年払いにするとディスカウントがあり私は、年払いのコースを選択することで、通常3ヶ月プラン月額換算5280円が12ヶ月プラン月額換算3520円で利用できています。
月額3520円のサーバー料金をどう考えるかは、利用する方の利用環境や目的により異なりますが、私自身が半ば学習目的で、WordPressやDrupalを利用しており、サーバー環境の制約で学習したい事に対する制限を現時点では感じておらず、自由にWEBサイトを構築し、必要な知識を実際に得る事が出来ていますので非常に満足しています。
個人のWEBサイトでありアクセスもそこまで多くはないのですが、Google Speed Insighesの結果を見てもパフォーマンスは高く、その面でも満足しています。
知識があり、ある程度の設定を自身で全て行える方だと、VPSのプランを選択しより自由にWEBサイトを構築し、目的とする運用により近づけると思いますが、個人レベルのWEBサイトの運営や、個人のお店や小規模な会社のWEBサイトを運用するなら、セキュリティやパフォーマンスの設定が簡単でほぼデフォルトでWordPressのWEBサイトを運営できる手軽さと、予想以上にパフォーマンスが高いインフラなのでXserver Business Standardの選択はおすすめです。私は使った事がないのですが、ビジネスではなくスタンダードやプレミアムでも十分な性能があり、用途に応じて選択されれば満足の行く結果が得られると思います。
特に、WordPressを利用し、WEBサイトを運営するには、サービス自体がWordPressに最適化されているので、初めてWordPressでWEBサイトを運営してみたい方にはおすすめできます。
管理画面や機能面を細かく画像付きで解説することも考えたのですが、おそらく私が解説するまでもなく詳しく説明されているWEBサイトも多数ありますので、割愛します。GoogleなどでXserverやWordPressで検索すると、わかりやすい解説をしているWEBサイトが多数ありますのでそちらをご参照頂けたらと存じます。
Xserver Business StandardでDrupalを使う
今回Xserverの記事を書いた理由に、XserverのレンタルサーバーのプランでDrupalを利用している方があまりおらず、WEBサイトの情報もないので、こちらの記事でまとめられたらと考えています。
の記事でXserverのレンタルサーバーのプランにDrupal 10.3.2とCivic theme 1.8.1のインストールを行った記事をまとめています。
Xserver公式アナウンスではレンタルサーバーのプランでDrupalのどのバージョンまで利用可能かの情報がなく、私自身も試しにインストールを行い利用しているのですが、Xserverのレンタルサーバーのプランで利用出来るPHPのバージョン、DBのバージョンからDrupal 10.3.2は問題なく利用できています。
私が利用しているCivic theme 1.8.1もメインテーマの利用は問題なく利用できていますが、Figmaを使い、マニュアルや、デザインのカラーなどを設定出来る機能がサブテーマに搭載されておりその機能を使う場合Node.jsの18.14以上が必要で、XserverのレンタルサーバーのプランではNode.jsが17以下の動作までなので、Civic theme 1.8.1のサブテーマの利用は出来ていません。
ここまでが私が利用するDrupalで構築しているWEBサイトのXserverのレンタルサーバーでの動作状況となります。例えば、別のテーマを利用されている方であれば、テーマに用意された機能をフルで問題なく利用出来る状況も十分考えられます。
Gitについて
おそらく、プログラムやソースを触れる方は、IDEの使用をされているかと思います。利用者も多い、VsCord(Visual Stadio Code)で、XserverにSSHでの接続を行うと、2つの警告が出ます。
- 1つは、Gitのバージョンが古く、サーバーのバージョンを更新してくださいというメッセージ
- 2つ目は、サポートされていないOSとの警告のメッセージ
このメッセージで、私もサーバーのGitのバージョンを更新しています。ここも利用者の考え方とXserverの考え方がそれぞれあるのですが、Gitのバージョンが古いという理由に、Xserverのレンタルサーバーの利用者は、初めてWordPressを使う方も多く、Gitは便利ではありますが、WordPressを普通に使用する場合Gitをインストールし、Gitを利用可能としてしまうと、WordPressやプラグインのバージョン管理がGitで管理する形になってしまい、アップデートの自動更新が無効となってしまいます。
単一のWEBサイトを個人がWordPressで構築し管理する事を考えると、Gitは逆に使いにくく、セキュリティの緊急アップデートの自動更新がかからなくなってしまう事の問題の方が、Gitを使いバージョン管理をするより優先されるのもサーバーを管理するXserverの考え方からすると正しいのかなと考えています。
WordPressや利用環境を初心者に優しい形で提供しているので、セキュリティの緊急アップデートなどに対応出来ない事のリスクは、開発を行うためのGitの環境を整えるより遥かに重要と考えるのは当然であり、そのことから、Gitの利用は基本的に考えず、必要なユーザーは自身の責任において行うという形がこのGitのバージョンが古くVsCordでSSH接続をすると警告で出るメッセージの理由かなと考えています。
Cent OS7
Xserver Business StandardのサーバーのOSはCent Os 7となっています。そのため、VsCordでSSH接続を行うと、VsCordでサポートされていないOSというメッセージが出てしまいます。
Cent Os 7はサポートが完了したOSで、互換性のあるRedHat系のOSに移行しています。共用サーバーとなっていて、なかなか載せ替えが出来ていないのかなと考えていますが、この辺りはおいおい更新されていくのであまり心配しなくても大丈夫なのではと楽観的にみています。
いきなり載せ替えてしまうと、PHPのバージョンなどの下位互換の問題で、動かなくなったりエラーが出てしまうWEBサイトも十分考えられるので、この辺りの判断や検証に時間がかかっているのも原因かなと考えています。
コストパフォーマンスは高い
上記のGitの問題や、使用OSの問題、Node.jsのバージョンなどはありますが、そもそも月3000円台の共用サーバーでありながら、ドメインの取得や紐付け、SSLやWAFなどセキュリティの設定、Root権限はないがSSHである程度の設定を許容している事、高速化の設定や実際のインフラのパフォーマンスを考えるとコストパフォーマンスは非常に良好で使い勝手の良い、レンタルサーバーであり私自身は満足しています。
Drupalの為にVPS
私の利用環境で、不足しているのが、Node.jsの新しいバージョンの利用が出来ていない事にあり、Civic theme 1.8.1の機能をフルで利用したい場合、レンタルサーバーではなく、VPSの使用を考えています。今年、Drupalは11系にメジャーアップデートを行い、年末から年明けくらいには、実使用が現実的になって来ると考えています。
Drupalは11系の推奨する利用環境で、PHP8.3以上、MariaDB10.6以上など、利用環境も全体的にアップデートを行なっていて、VPSを提供する各社が用意するOS環境において、推奨環境での話となりますが全ての条件を満たすOSが現時点ではUbuntu24.04しかなく、VPSの環境でも利用可能ではありますが対応は微妙かな?と考えていて、もう少し様子をみた方が良いかなと考えています。
VPSも良いのですが、設定を詰めコスト管理をしっかりし、構成を組んだ形でAWSのEC2やRDSなどでなるべく予算を抑えて構築してみるのも一つの選択種とも考えています。AWSの本懐は、拡張性でもあるので、私の個人レベルではオーバースペックになり、コストも合わなくなってしまう可能性もあるのでこの辺りはしっかり調べての判断となります。
AWSにもLightSailという各社が用意するVPSと同等の環境が用意されておりますが、動作環境が古くDrupal10の動作も微妙で、AWSを選択するとしたらEC2とRDSを基本に考える必要があります。
終わりに
今回、XserverのレンタルサーバーにDrupal10.3.2のインストールと動作確認と実運営は出来ているという事と、利用テーマで使用するプラグインや機能の関係で動かないものもあるということを簡単にまとめています。
一般的なサーバー環境の用意として、私が行おうとしている運営方法は良く言われるテスト環境の用意に近く、テスト環境を用意する環境としてVPSは、コストを含めて良い選択種であります。テスト環境ではありますが、実際にWEBサイトとして公開しながら学習を進めていて、なるべく最新の環境で運営をしていく事を考えた際の選択種がいくつかあり、どの環境を用意することがベストであるかを考えている記事になります。
AWSのEC2、RDSの選択種は、AWSを利用してみたいという興味や学習的な観点での選択種となりますが、料金計算が複雑で、他にDNS機能のRoute53やWAF、キャッシュや、静的コンテンツのS3などを組み合わせて利用した場合の料金がまだ読めていない事や、AWSの構築ルールがあり、構築方法も理解しきれていないので、もう少し良く調べてからの選択となります。
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