カラージェネレーターの不具合
カラージェネレーターはCivicThemeのテーマ設定にて、サイトのカラーやテキストカラーなどをCSSのコードに触れず、GUI上のカラーパレットで好みの色を選択することで、サイトのカラーの設定が簡単に出来る機能です。このカラージェネレーターの機能がDrupal 10.4.0に更新以降効かなくなっています。
カラージェネレーターが効かないので、公開サイトの配色はCivic Themeが配布時に設定しているデフォルトカラーとなってしまいます。
Drupal 10.4.0にアップデートした時に出た不具合の記事
https://drupal.hooked-on01.com/ja/drupal/learn-part030
しばらくこの状態でしたが、パラグラフモジュールの更新通知が来ていたので、Drupal公式サイトを確認し久しぶりにCivic Themeの更新状況の確認をします。
Drupal 10.4.0以降、Civic Themeの安定版は1.9.0から1.8.2に戻されていましたが、1.9.0が安定版になっています。バグフィックスを確認すると、カラージェネレーターの不具合の修正パッチが配布されています。内容は応急的な対処ですが、不具合には対応しているので早速試してみます。
実際の例
下記カラージェネレーター画面で設定した配色が公開するページで反映されない問題です。

カラージェネレーターの設定画面
設定が反映されない例
上記カラージェネレーターでトップナビゲーションをライムグリーンにしていますが、公開ページはデフォルトのライトグレーのままになっています。

カラージェネレーターで変更した配色が変更されません。
今回の修正を行う事でカラージェネレーターの変更した配色が反映されます。
設定が反映された例
今回公開された修正パッチを適用する事でカラージェネレーターで設定した公開ページのトップナビゲーションのライムグリーンが反映されています。

以下のアコーディオンメニューに修正方法をまとめています。
修正方法の補足
web/themes/contrib/civictheme/civictheme.libraries.yml
と
web/themes/contrib/civictheme/includes/libraries.inc
のpreprocess: false, にweight: 10を追加することでCSSアセットが間違った順序でロードされ、カスタム変数がデフォルトのテーマ変数によって上書きされる問題が解決されます。
この修正により、カラージェネレーターの変更が公開サイトに適用され、デフォルトの配色から指定した配色が反映されます。当サイトもこの修正を行なったので、カラージェネレーターで設定した配色が反映されています。
サブテーマの問題も解決
今回の修正によりDrupal 10.4.0にアップデートした際、サブテーマのファビコンがCivicThemeのデフォルトになってしまい変更されない不具合も修正されていたので、応急処置的にメインテーマをデフォルトとして公開していたサイトを元のサブテーマをデフォルトに戻して公開しました。
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