Levi’s 502 60’s Model

Levi’s 502 60’s Model

502 60’sモデルについて

私はジーンズが大好きで、オーソドックスなストレートジーンズが大好きです。その中でもLevi’sの501XXが好きなのですが、夏場になると洗濯による色落ちの問題で、履く機会が減ってしまいます。色落ちやダメージがそれほど気にならず汚れたら気にせず洗える、汗をかく夏場でもバリバリ活用するジーンズを紹介します。

今回紹介するのは、Levi’sの502という1960年代後半に販売されたZIPフライ(ボタンではなくファスナー)のモデルになります。

今回紹介する502

私の愛用する502は1968年頃発発売され、1971年くらいに製造中止となったモデルで、501で言うと、Big-Eと言われる年代のもので、ディテールは同時代の501との共通項が多いです。502はその前のモデルである501ZXXモデルのジッパーフライの501が、時代に合わせて少しテーパードしたシルエットに変更して発売されたモデルになります。製造期間が短かった理由に、デニムの収縮が大きく、フロントのジッパーが壊れやすかった事が原因とも言われています。

502を気兼ねなく使う理由

これは、502だから色落ちを気にしないとかダメージを気にしないと言うわけではなく、たまたま購入したものにダメージが有って、退色も進んだ個体が502だったという事があります。ヴィンテージジーンズの価値は色や状態、年式などで価値に大差が出るのですが、私がこの502に愛着をもつ理由に、マーケットの価値とは違う魅力を感じ、傷んだら直して履くという事をしながら履いている事で、自分に合ったもののような感覚が強く、ずっと普通に使い続ける道具のような愛着を持っています。退色も進みデニムもかなり柔らかく、縫製も劣化して来ているので、穴が空いたり、破けたりといった事が何度かありますが、その都度しっかり修理しています。ジーンズの修理というと叩きと言われる、後ろに布を挟んで、全面縫い付けるような補修方法が一般的ですが、この叩きの箇所も相応に多い事が逆に愛着につながっています。

このような個体なので、傷んだら、修理すれば良く、色合いも気に入ってはいますが、ここからの退色は進んでも気にならないという事で、洗濯も普通にします。(とはいってもほどほどの頻度で手洗いを行い大事にしています)

502を愛用する理由に、ジッパーフライはボタンフライより使い勝手が良い事もあります。

ヴィンテージも普段使いなら価格を抑えたダメージや退色ありを選ぶ

ダメージや退色が進んだ502を選んだ理由に、夏場普段履き出来るヴィンテージジーンズが欲しかった事があります。現在色々なメーカーやブランドからダメージ加工したジーンズが販売されていて、良く計算され考えられたフォルムでカッコいいのですが、そのダメージ加工も含め完成品となっているため、以降の修復や劣化も魅力であり楽しみと考えている私にはちょっと野暮ったいけど愛着の持てるヴィンテージや古着の傷んだ個体が非常に魅力的な商品であります。価格もそこまで高騰していないので、購入も購入後の扱いも、骨董価値の高いものに比べるとそこまで気を遣うものではない事が最大の魅力で、古着の楽しみの本質のような気もします。

ヴィンテージジーンズの楽しみに、歴史的な価値のあるものを所有し愛用することもありますが、市場価値は状態の良いものほど価格が高くなります。あえて、傷んだ個体を選ぶ事で、価格を抑え修理をして愛用する事でまた違う愛着も持てると思います。修復のある個体は、カジュアルすぎて合わせる服の問題もあるかと思いますが私はあまり気にせず、テーラードジャケットや、少し上品な靴なんかも合わせて楽しんでいます。

退色や破れの修復などがあるヴィンテージジーンズを選ぶ際、修復の仕方を良く見て、本来の魅力を損なわないような修復をしているようであれば、色味やサイズも合うものであれば、購入して楽しめると考えています。あと、購入後に修復の必要が出た時に、対応できるお店や修理できる職人さんを探しておくと、後の楽しみもあり、長く愛用出来ると思います。

Levi’s 502 60’s Model (Opens in a new tab/window)

着用例はPortfolioにまとめていますのでこちらをご覧ください。フルスクリーンでご覧いただけます。

ディテール

  1. Levi’s 502 1969位 model
  2. 紙パッチ
  3. センターループ
  4. 両面タグ Big-E
  5. ウエスト 30inch 長さ31inch
  6. 破れ箇所修復 インディゴの色はかなり退色

好きな点

  • 自分の身体にあったサイズ
  • 退色が進み、ダメージが相応にあり、全てしっかり修復しているので気兼ねなく着用出来る
  • 着用時の腰回りのラインが綺麗
  • ウエスト、レングスがジャストサイズなので、靴を選ばず楽しめる
  • 501にも言えますが502もシルエットが綺麗で、スタイルが良く見える

気になる点

  • かなり傷んでいて、コットンも柔らかいので、破れなどが今後も出る可能性
  • ヴィンテージの502自体が珍しいので探すのが大変
  • 全てが一点ものなので、自身に合うサイズを探すのが大変

終わりに

今回、普段使いするヴィンテージジーンズというテーマで愛用するダメージが進んだ502を紹介しています。色落ちや、修復があるので、以降の劣化をあまり気にせず愛用出来るので重宝すると思います。

ヴィンテージジーンズの価値のなかで、色の濃さや、デニム生地の状態が評価されていて、そのような価値の高いヴィンテージジーンズを着用する楽しみは格別でありますが、状態を維持していく事を考えると夏場の汗による洗濯の問題はどうしても劣化につながり、夏場の着用はどうしても控えてしまいがちです。

そんな中、劣化を気にせず普段使い出来る色落ちしてダメージがあるものを選んで持っていると、季節を気にせず着る時に気を使わず楽しむ事も出来ますので、着こなしの幅が広がります。
 

破れたり、穴が空いたら、しっかり修復して長く大事に着続けていくことで愛着も湧いてくると思います。

502でなく501でも良いのですが、ジッパーのリーバイスはボタンフライの501に比べ価格も低めなので選んだ理由の一つであることも最後に付け加えておきます。

Post78

今回紹介したLevi’s 502 60’sは、Post78さんで購入しています。

Post78さんは、服好きの店主がこだわった国内外の技の効いた上質で長く楽しめるアイテムを多数取り扱っています。少数ですが米国をメインにヨーロッパの古着もセンス良く仕入れていますので私もここで良く買い物をします。また、買い物の際、服好きの店主とファッション談義をするのも楽しみになっています。

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古着やFashion、時計や写真などの趣味を記事としてまとめています。元はWordPressのBlog用に作成した記事をDrupalで構築した当サイトに移植しています。

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#L19 Levi's 501XX 1955 Model

1955 Modelはヴィンテージの501で言われている、501XXの紙パッチ期のもので501XXの名前がつく、最後のモデルになります。、センターベルトループずれ、Big-E両面タグ、銅メッキのリベットなどから推測されています。
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#L18 CIOTA

日本のものづくりは素晴らしく、高品質は当たり前で、ヴィンテージをリスペクトする衣類にもそのクォリティが反映されています。今回紹介するCIOTAのジーンズは、501で言う66期のテイストを反映させたテーパードが効いたストレートジーンズです。
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#L17 Cavallo Jacket Brunello Cucinelli

カジュアルスタイルでジャケットをあまり着なかった私の考え方を変えたブルネロクチネリのジャケット。MTMと呼ばれるオーダーで作ったので、好みのサイジングによるスタイリッシュさを、身体にフィットしリラックスした着心地で楽しんでいます。
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