C Diem
C Diem
2000年代初頭に、一番着た服は?と聞かれたら迷いなくこのC Diemと答えるくらい大好きな服で一時はホースレザーのシングルライダースを筆頭に、このレザーシャツ、麻のシャツ、切りっぱなしの長袖Tシャツ、ジップアップブーツ、編み上げブーツをローテーションで来ていました。その時のボトムはやはりこの時期流行った西海岸系のデニムで、一番しっくり来たのがスティッチーズのヘビーオンスのダメージが効いたブーツカットで、それに太めのアンティーク加工をしたHTCのスタッズベルトをするのが、私のカジュアルスタイルでした。
Modeの向こう側
ファッション的に見るとこのC Diemに近いのが、キャロルクリスチャンポエルや、ポールハーデンなどで、ポールハーデンは結局買いませんでしたが、キャロルクリスチャンポエルのコットンの上下が切り返しているテーラードジャケットは持っていて、たまに着ていました。
時を経ても愛される品
C Diemや、キャロルクリスチャンポエルは、美容関係の人に人気があり、私の持っていたC Diemのシングルライダースや、キャロルクリスチャンポエルのテーラードジャケット、長袖Tシャツ、編み上げブーツは美容関係の後輩に譲ります。譲った後輩は大喜びで、大変気に入り、大事に着ています。
その時、譲るのを躊躇い、残したのが、このレザーシャツと麻のシャツとジップアップブーツになります。その後、ベルルッティを譲った後輩にこのレザーシャツと、ジップアップブーツ、麻のシャツ、長袖Tシャツを譲るのですが、ベルルッティ同様、相当気に入っていて、大事に着てくれています。
このC Diemもベルルッティ同様、20年近く前に購入した商品を欲しいという人間がいて、譲ると大事に着てくれています。ただ、ベルルッティと違い、製造者が引退してしまい、ブランド自体が消滅してしまったのでケアを担う体制がなくなっています。ただ、譲った2人は、腕の良い仕立ても出来る、修理の人を見つけ、その人にケアや、サイズ直しを頼んで、大事に着ています。
私が購入し、愛着を持ち着倒した服を、譲った2人が、宝物のように愛着を持って同様に着倒しているのもベルルッティ同様、持続可能性という言葉に結びつく、素晴らしい事と感じこの記事を書いています。今、私が夢中になっている服や靴も、将来的にそうなっていくのではないかと考えていて、先が楽しみではあります。
C Diemについて
C Diemはマウリッツィオ アルティオリ氏が手がけたブランドで、ダメージと言う表面的な加工ではなく、シワや腐食など物が朽ちていくような加工で退廃的世界を表したようなレザーやリネンの服が特徴的なブランドで90年代中頃から、2000年代中頃まで活動していました。
独特の世界観で、一般の人気というよりコアな熱烈なファンを産んだブランドです。当時は言われませんでしたが、最近アルティザン系と言われていてその影響を受けたクリエーターの方が、思想のようなものを受け継ぎ独特の服を作っています。
おわりに
前回のベルルッティ同様、C Diemも、私が愛着を持って身につけ大事にしたものを、後輩が引き継いで愛着を持って身につけて、大事にしています。根本に、ものづくりの素晴らしさがあり、その素晴らしさを多数の人ではないかもしれませんが認めていて、手にする機会があれば愛着を持って身につけて、大事にしています。このことの素晴らしさを感じ、私が現在夢中になっているものもいずれそうなっていって欲しいと願っています。
Hooked onで私が紹介しているものは、ここで書いている、私が愛着を持ち身に着けて大事にしているものを紹介しています。そこに、作り手の英知や技術、それによる普遍性、美しさ、身につけている私の満足もありますが、作り手や売り手のこだわりと社会性も伴わせていると感じるものですので、興味を持っていただけると幸いです。
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