Drupalの使用感
初めてDrupalを使ってみた雑感をまとめていきます。
まだ使い始めで、わからない機能なども多々ある事や、カスタマイズなどは行わず、インストールしたCivic Themeのデフォルトでの使用感と用意されている機能を使っての使用感になります。
WordPressとの違いは、WordPressはプラグインやテーマが豊富で、有料化されているものは関連している依存性などを開発者によってクリアされたものが多く、プログラミングの知識がなくても問題なく動く感触があります。
ただ豊富なサードパーティーのプラグインが用意されており、サードパーティーのプラグイン同士が干渉してうまく動かないと言う相性などの問題もあり、これは開発者では対応しきれていないかなというケースもあります。
Drupalは使い初めてまだ日が浅いので何とも言えない部分はあるのですが、最初のインストールで躓いてしまい、その原因が利用するソフトウエアの依存関係に由来しているケースがほとんどで、依存関係のバージョンに対しての考えが厳密で逆にこの依存性をクリアされたものは安定して動くと言う感触を得ています。
Drupalを使ってみた雑感
今回初めてDrupalを使ってみました。
- Drupalを使う環境構築
- Drupalのインストール
- テーマの設定を含めての実際の使用
と進めてきた中で、これまで使っていたWordPressとの違いを簡単にまとめてみます。
MAMPとWordPress
ローカルサーバーにMAMP
まずはMacにLocalでの開発環境を作る必要があります。Word PressもPHPとMySQLを組み合わせたCMSであるのでPHPとDBが動く環境を作る必要があります。Word Pressを使用する際、ネットの情報を調べるとWordPressをローカルで使用するローカルサーバーとしてMAMPを利用されている方の情報が多く、私自身理解もしやすかったのでMAMPをインストールしてWordPressを使えるようにしました。
MAMPはパッケージとして完成されていて、WEBサーバー、MySQL、PHPの設定もMAMPが自動的に行ってくれるので、アップデートやバージョン管理をそれほど意識せずともWordPressのインストールや実際のサイト構築を進めていけます。
MAMPの名前がMac,Apache,MySQL,PHPの各頭文字をとったものでMacにApache,MySQL,PHPの環境を構築してくれる便利なアプリケーションです。
環境構築のわかりやすさ
MAMPのインストールもMAMPの公式サイトからZipファイルをダウンロードし、解凍してフォルダに移動と言うMacのアプリを使う一般的な方法で行います。
MySQLの設定も自動で行い、IDやパスワードも用意してくれます。PHPのバージョンもMAMPがメジャーアップデートを一通り用意してくれているので、一般的な安定動作版をMAMP側で用意し、必要あればPHPのバージョンを自分で選ぶといった形で対応出来ます。
これらの設定や準備が、ターミナルではなくMAMPのグラフィカルなアプリ上でマウスやトラックパッドの選択で行えますので、EXELやWord、AdobeのPhotoShopなどの一般のアプリの延長線上でMac内にWEBサーバーを用意し、ターミナルを立ち上げる事もなくWord PressなどのCMSをインストールし、動かす事が出来ます。
一般のアプリと同じインターフェース
MAMPを起動し、Word Pressも公式サイトから、最新のWord Pressをダウンロードし、解凍して指定のフォルダに展開すれば、そのままMacのlocalhostでWordPressが使えるようになります。
WordPressの初期設定でDB名やIDやパスワードが必要になりますが、これはMAMP側で用意してくれているので、その情報を入力するだけでWord Pressのインストールが完了します。
ここまでの、ローカル環境の構築や、Word Pressのインストールまでをターミナルを使う事なく進められるので、プログラミングやターミナルでの作業をした事がない方でも手軽にWord Pressを使いブログやホームページの開発を始められます。
このあたりの手軽さが、WordPressの利点でもあり多くの方が利用する原動力になっていると感じます。
参考
https://ja.wordpress.org(Opens in a new tab/window) WordPress公式WEBサイト(日本語)
MAMP For Mac(Opens in a new tab/window) Mac用MAMPの公式WEBサイト
MAMP For Windows(Opens in a new tab/window) Windows用MAMPの公式WEBサイト
DrupalとDDEV(Docker)
今回、Drupalを使う環境構築をしたのですが、そのままMAMPを使用してもDrupalはインストール可能でDDEVを使うより簡単に環境構築が出来たと思います。今回DDEVを入れたのはDockerコンテナの環境をローカルに構築したいという事もあり、MAMPのようなWEBサーバー型ではなくDockerの仮想環境を構築するというところから始めましたのでその分の手間が増えています。
DDEVはMAMPのようなGUIでの起動やオペレーションはなく基本ターミナルからのコマンドで動かしていきます、起動や停止などはDDEVのコマンドを使い、PHPやDBなどのアップグレードや設定は基本DDEVではなくHomeBrewやComposerを使いローカル環境の中で個別に対応していくのが基本になります。覚えてしまえばなんてことはないのですが、ターミナルを触る機会の少ない方にとってはとっつき難いと感じると思います。
動作が速いDDEVのメリット
DDEVはDrupalローカル開発環境に必須というわけではないのですが、後に複数の人と共同で開発となった時にDockerが威力を発揮します。Dockerの利点がOS依存しないコンテナの環境で、この環境は、 私のようなMacを使って開発する人間やUbantuやCentOSを使うLinux端末の環境で開発する方、Windowsで開発をする方との異なるローカル環境と実際の運用サーバーをコンテナで運用しておけば開発陣が異なるプラットフォームでも同一の環境を用意してくれます。OSの異なる複数のローカル環境下でもOSによる差異の影響を受けないのでDrupalのようにスケーラブルなWEBコンテンツを複数人数で開発していく環境においてはDockerの使用はメリットがあります。
DDEVの話が長くなりましたが、DrupalもWord Pressに比べると、インストールもcomposer推奨でコマンドラインからのインストール、モジュールの追加やアップデートも基本はコマンドラインからになります。
DDEVでの開発環境のメリットに、LOCAL WEBサイトの高速処理があり、MAMPよりページの表示がかなり速く、プログラムの起動なども速いので、実使用となるとDDEVにアドバンテージがあります。
実際のページ作成などは、WEB上の管理画面から行いますし、サイトの機能設定なども同様に管理画面から行うので、このあたりはWordPressとの差はないと思います。
初めて使う環境の整備の差
動かすまでのプロセスに、マウスで画面の指示に従う形で利用可能になるWordPressと、コマンドラインから設定を行い利用可能になるDrupalでは、利用しようとする方のコンピューターに関する知識や経験の差が出やすく、その差がWordPressの圧倒的な利用者の多さになっているのではというのが最初の一歩で感じた雑感になります。
WordPressは利用者も多くボランティアスタッフも多数いるので日本語環境の整備も進んでおり、情報収集がしやすい事も日本でWordPressを使う方が多い理由にもなっています。
Drupalは日本語環境がWordPressに比べ少なく、公式の日本語サイトも更新が止まっています。
参考
https://orbstack.dev(Opens in a new tab/window) Orbstack公式WEBサイト
https://ddev.com(Opens in a new tab/window) DDEV公式WEBサイト
https://www.drupal.org(Opens in a new tab/window) Drupal公式WEBサイト(英語)
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